サーフィンアドバイス

簡単な練習方法(全く初めて・初めてに近い)

まずはスープに乗ってみよう!
いきなりみんなと同じ事をやっても上手くできないので、全く初めて・もしくは初めてに近い人はまずスープ(波が崩れた白い波)に押される感触を味わってみよう。足のとどくところでスープがあれば練習できます!注意することは沖から乗ってくる人の邪魔にならないように気をつけましょう。なるべく人の少ない場所でやりましょうね。

まず、パドリング(ボードに上に乗り腕で漕ぐ)はしないでスープが自分のところにきたらボードに飛び乗り腹ばいになって岸の方へ滑っていきます。最初はこれだけでも結構楽しいですよ!

コツとしてはボードに飛び乗る時、ただ飛び乗るのではなく岸に向かって押し出しながら乗るとスピードもつきやすくスープに押してもらいやすいですよ。スープに乗ったら手はノーズをつかむ感じで前に出しておきます。スープに力があればいいですが、力の無い場合はパドリングをして波の力を補います。

最初は岸に向かって真っ直ぐ進んでみよう。スープに押してもらうことに慣れてきたら今度は体を傾け左右にボードを動かしてみよう。で、これにも慣れたら今度は手を胸ぐらいの位置について胸をそって上半身を起こしてみよう。



これがテイクオフ(波に立つ)の立つ時の姿勢になります。視線が高くなる分、不安定に感じるかもしれませんがしっかりスープに押されてスピードがつくと安定します。慣れてきたら腹ばい同様、左右ボードを傾けたりしてみてください。

この練習はかなり地味でしんどいですが、最初はこれがすごくいい練習になります。サーフィンを始めた当初は「早く立てれるようになりたい」という気持ちばかりが先走ってしまい、まだ波に押される感覚をきちんとつかんでないのにスタンドアップの練習をしようとしますが(大半の人がそうだと思います)この段階の練習がしっかりできるかどうかで今後の上達のスピードが違ってくると思います。早くみんなのように立ちたいという気持ちはわかりますが焦る気持ちをグッと抑えて基本からコツコツやりましょう!

◆スープライディングをやってみよう!
腹ばいでスープに乗ることができたら今度はボードに立ってみよう!スープライディングてやつです。胸の横あたりに手をついて胸をそらすまでは同じです。今度はそこから一気に立てばOKです!簡単に言ってるけどこれが結構難しいんですけどね。
大抵の人はここの段階でまず1番苦労すんじゃないかな!?とくにショートボードのコたちは。最初は上手く立てなかったり、すぐ転んだりと、思うようにいかないと思いますが、何回も回数をこなしてください。練習しているうちにだんだん安定して立てれるようになります。この段階で重要なのは『立つ動作になれること&体に覚えさせる』ことが1番の目的です。すぐ失速して長く乗れなくても全然OKです!また、立ってもすぐバランスを崩して転ぶかもしれませんがこれもそんなに気にすることはありません。岸よりでのスープはスープ自体に力がありませんのでスピードもそんなにでません。なので不安定になりますし、ウネリ(波が崩れる前)と違って足元でボヨボヨして不安定です。スープでしっかりとスープが終わるまで乗れるようになったらバランス感覚や体重のかけかたが上手くなっていると思っていいと思いますよ。

この段階できちんとしたスタンスでスムーズにスタンドアップできるようになればOKです!
次にウネリから乗ってみよう!
スープからのスタンドアップがちゃんとできるようになったら今度はウネリから乗ってみます。いきなり立つのは難しいと思いますのでまず、スープと同様腹ばいからでOKです。ウネリに乗る場合は乗ろうとするタイミングや場所がスープの時と違いシビアになってきます。練習方法としてはこれも立った状態からボードに飛び乗るやり方でいいです。ただ、足のつくところでウネリが入ってこないといけないので膝ぐらいの小さい波な時に練習するとしやすいと思います。大きい波だと沖から波が割れてしまい足のつくところではスープしかきません。なのでそんな時は無理に沖に行かないでスープライディングの復習をやりましょう。膝ぐらいで足のつく深さのところにウネリが入ってくるコンディションの日に入れたら波が割れるところより少し沖にスタンバイします。ウネリが自分の方に近づいてきたら海底をキックし、ボードの上に飛び乗り力強くパドリングします。ウネリにテール(ボードの後ろ)が持ち上げられ、勢いがついて岸に向かって押される感覚で滑り降りられれば成功です!スープと違い水面をすべる感触やスピード感はかなりサーフィンですよ。

◆ウネリから立ってみよう!
ウネリに乗ることに慣れてきたら、いよいよ立ってみよう。ここからはちゃんとした『サーフィン』の形になっていきます。この段階もスープライディング同様、立った状態から波に乗ってスタンドアップというやり方でOKです。

この段階での練習目的は『スタンドアップのタイミング』をつかむことです。スタンドアップはスープライディングでマスターしていると思いますが、ウネリから立つにはタイミングが全く違います。スープライディングの時はスープに押してもらったら特にタイミングを意識しなくても滑っている間に立てばよかったのですが、ウネリから立つ場合はちゃんとタイミングがありますので意識して練習してください。タイミングはボードが滑り出した瞬間に立たなければいけません。この『滑り出す瞬間』が慣れるまで非常に難しいです。最初はタイミングが遅れてパーリング(立ち上がるのが遅かったり、波が掘れあがるなどしてサーフボードが滑り出す前に波が崩れてきてしまい、サーフボードが波の斜面に突き刺さってしまい自分の意志ではなくサーフボードから落ちてしまうこと)したり、逆に完全にボードが滑り出してないのに立とうとすると早すぎるのでウネリにおいてかれたりします。

ウネリからのスタンドアップは「今だ!」と言うタイミングがあります。この段階ではそのタイミングをつかむことを意識して何度も練習してみてください

ウネリからちゃんと立てれるようになればバッチリ!サーフィンの形になっています。後は沖に向かってパドリングをしてみんなと同じ場所から乗れればOK!
でも、この通りに練習してきた人達はまだ、パドリング力もないしドルフィンスルー(沖に出て行くための手段)ができないと思うので最初は苦労すると思います。まぁ~次に壁みたいなものです!まだまだ、覚えることはたくさんあります。それはまた『サーフィン完全マスター(テイクオフ編)』『番外編』でやっていきましょう。

ここから先は具体的な練習方法はこれと言ってありません。この段階までこれたらあとは続けて海に通ってください。これが大事です!まめにに海に入っていれば自然に上手くなります。が、ただ「自然」と言っても漠然と海に入っても上手くなりません。サーフィンは密かに頭を使うスポーツです!海に入る前に今日の課題を決めてサーフィンしたり、上手な人がいたらじっくり観察してマネをしたりもいいと思います。後は、ビデオ・DVDをたくさん見てライディングのイメージを頭に焼き付けるとかもいいですよ。中には、毎日腕立て伏せ・腹筋などの筋トレをやっている人もいます。そういう日頃の積み重ねが上達にも繋がっていきます。

まだまだ、上達への道のりは長いですが徐々に上達していくのを実感するのもサーフィンの醍醐味です!焦らず気長にやっていきましょう。

これは1人でやる簡単練習方法です。サーフィンは基本が大切なスポーツです。なかなか1人では上手くできない方はサーフィンスクールなどありますので参加してみてはどうでしょうか!?