サーフィンアドバイス

いい波をゲットするための気象基礎講座

①波の仕組みを知ろう!
波というのは大体風によってできています。熱い飲み物を飲むとき冷まそうとして息を吹きかけると、表面に波が立つ。基本的な感じはあれと同じです。
でも広い海で波を起こすにはその分強い風が必要ですが、風が強いだけでは波は高くなりません。波は風下に向かうほど風のエネルギーを受けてだんだん高くなるから、波が目一杯高くなるには風上~風下に向かって何十kmもの距離がなければなりません。
そして、どんなに強い風が吹いても、一瞬で止んでしまえば波は立ちません。すなわち波が高くなるまでには風の吹き続ける時間も重要な要素になります。
波が高くなれば例えば、池になどに石を投げた時にできる波紋のように、海面の振動が風の範囲を超えて遠くまでボヨンボヨンと伝わる波、『ウネリ』となってこのウネリがビーチに届くとサーフィンに最適な波となってブレイクするのです。
その風の源が、天気図に出てくる低気圧や高気圧なのです。



◆強い風が長い距離を長時間吹けば波が高くなる
◆波が高くなればサーフィンに最適なウネリが届く
◆風が読めれば波も読めるようになる

■天気予報の波の高さとは?
毎日、テレビやラジオの中で発表される波の高さとは、沿岸20海里(約38km)までの海域の波の高さを表しています。この波の高さを『有義波高』と言って、やってくるいくつかの波を一定の時間で観測を行い高さの高い方から全体の3分の1選び、その平均を表しています。
また、波浪予想も同様の原理で計算されています。但し、これはあくまでも沖合いの波高を表したものなのでサーファーが必要とする岸際の波の高さを表したものではないので、そのまま鵜呑みにすると実際は波が無かったりしますので注意しましょう。つまり、実際のポイントはオンショアやオフショアといった風向きや、潮の干満、地形等の条件に大きく影響を受けているので、それらを踏まえたうえで参考にすると大まかな目安になります。
②高気圧・低気圧を知ろう!
気圧とは『空気の圧力』のこと。例えば、満員電車の電車の中では、体を押し合ってお互いに圧力をかけています。そこで駅に着き込み合った車両の中に前のドアからやせた人が乗り、後ろのドアから太った人が乗ってきました。当然、後ろの方が圧力が増します。つまり後ろが『高気圧』で、やせた人が多い前が『低気圧』となります。車内では、密度の高い後ろから密度の低い前へと押されて移動します。これを空気に例えれば、高気圧から低気圧に向かって空気が動くことになります。つまりこれが『風』
今度は次の駅で後ろの太った人が全員降りたとしたら、後ろの方がスカスカ状態になって前の方が圧力が高くなり、前から後ろに人が押され移動します。今度は前が『高気圧』、後ろが『低気圧』になります。宇宙との空気の出入りはないが、太陽熱で暖まった空気が上昇した上昇したり、上空の冷えた空気が地表面に落ちてきたりして目まぐるしく動いているから地上では常に高気圧や低気圧ができたり消えたりして、風も絶えることなく吹き続けています。

◆気圧とは:空気の圧力=押す力のこと
◆風は高気圧から低気圧に向かって吹く
◆上昇気流・下降気流が高気圧・低気圧をつくる

③天気図は簡単に読める
高気圧や低気圧の分布を見るだけで大体の風や天気はわかります。ポイントは、天気図の上に矢印を思い描いてみる。風は高気圧から低気圧に向かって吹きますので、高気圧から低気圧に真っすぐ矢印を引いてみます。天気図には前線も描いてありますが、前線の所は違う向きの矢印がぶつかる所だと思って下さい。次に、描いた矢印を時計方向にちょっと傾けます。地球では、風は北半球では右、南半球では左に曲がりながら吹くという性質があります。そして、矢印を滑らかな曲線的イメージにして隙間を矢印で埋めていきます。これが風の流れです。あとは、等圧線の線の間隔が狭いところは、風が強く吹き、広いところは弱く吹きます。
あとは波のイメージ。波は風下に向かって高くなり、風の強い場所をはずれるとウネリになって進んでいきます。


◆風は、北半球では右に曲がって吹く
◆等圧線の間隔が狭いところは風が強い
◆風が強いところで波が発達しウネリが広がる

時季(シーズン)でいい波ゲット

春:spring   『春は風の季節!風が吹くタイミングと潮の動きに注目』
春は、低気圧や高気圧が次々と日本付近を通過します。まだ、大陸からは冷たい北風も吹いているが、南の海から暖かい南風も吹いてきて風向きはころころ変り、日本のすぐ近くで低気圧が発達しやすいから風が強く吹くことも多くなります。低気圧が近づいて風が強まると、海上は波が高くなるが、ビーチ(陸)でも風が強くなってしまいます。狙い目は低気圧が抜けた後、次の高気圧に覆われてきて風が止んだタイミングです。荒れた海が次第に落ち着き、不規則だった波はウネリに変り、規則正しくまとまりだしコンスタントにビーチに届いてサーフィン向けのブレイクになります。但し、こういった波は落ちるのも早いのが特徴。高気圧がすっかり真上にくるころには海もすっかり静かになってしまいます。
こんな春には、潮のチェックも欠かせないです。春~夏にかけては、昼間の潮の干満の差が大きく特に大潮の時は、全く波が無くても潮が上げてくると波が出てくることがあるのです。そんなややこしい春に比較的ウネリが入りやすいところは西日本の日本海側。日本海を低気圧が通過したり、北海道の方で低気圧が発達すれば日本海の北部で海が荒れ、北ウネリが入りやすくなります。太平洋なら東向きのビーチ。この時期の低気圧は、日本の東に進んでから発達することが多いからです。もしくは沖のウネリに敏感な外海に面したビーチです。
夏:summer  『夏は台風シーズン。南からやってくるウネリに期待』
夏はとにかく台風に期待!でも、直撃してはサーフィンどころじゃなくなっちゃいますが・・・。理想は、中心気圧が940hp以下の大型あるいは超大型の台風がフィリピンの東、日本から2,000kmぐらい南の海上をゆっくりと西に進んでいる時。風の強さは十分。大きい波を起こすには、あとは広さと時間が必要ということになります。大型なら強風の範囲は十分広いし、動きはゆっくりなら同じ場所で強風が吹き続ける時間が長くなるから、波は限界まで大きくなります。台風の波の高さは台風の中心で15mぐらい、周辺部でも7~8mになり、周囲には大きなウネリが広がります。とくに、台風の東側は南風が吹いていてウネリが北に送り出され日本に向ってきます。なので、台風はじっとしているか、日本が台風より東側になるようにゆっくり西に進んでくれたほうがいいです。そして、台風が2,000kmも離れていれば、当然雨雲や強風は日本には届かずウネリもいい具合に衰えてビーチにやってきます。大きすぎず、小さすぎず、波と波の間(セット)、間隔が長く沖へ行くタイミングも十分とれ、普段の波とは違うパワーのあるエクセレントな波になります。こういう台風のウネリは、大体時速30kmぐらいでやってくるので、2,000km離れていれば日本に到着するまでに2日半かかる計算になります。台風のウネリが期待できるのは、もちろん太平洋側のビーチになってきます。
秋:fall  『南風が北風に変ってくる時期。波を当てるのは難しい』
気圧配置だけ見ると、秋は春と同じように低気圧・高気圧が通過するので風も波も同じように思えるが、空気が冷えてくるせいで春とは微妙に違います。低気圧が接近して通過するときは春と同じで風が強まって波が高くなると考えていいでしょう。違うのはその後、高気圧が進んできた時です。秋の高気圧は冷たくて乾いた空気を持ってきます。だから低気圧が抜けた直後は冷たい北風が吹きます。冷たい空気は重いからこの北風は空から吹き降りるように吹いて、結構強く吹きます。
夜が長く、日の高さが低く、空気が乾燥しているので、秋は夜の間に地面が冷えやすく冷たい空気が地表面をバリヤーのように覆ってしまい、一夜明ければ波は急速に落ち、海は鏡のように静かになってしまいます。おまけに潮の動きも夜の方が大きくなって、昼間はあまり潮も動かなくなります。秋はサーファーにとって粘りの季節になります。こんな時期に期待できるところと言えば、北日本を通過する低気圧からのウネリが届く可能性のある東北から、茨城、千葉、北陸などの日本海側。
また、まだまだ台風シーズンなので西日本の太平洋側は、はるか南海上にできた台風のウネリにも期待できます。
冬:winter 『冬型の気圧配置が続く北風の季節。海は1番荒れやすい』
冬のハワイはなぜ波があるのだろう?それは、大陸から吹き出す強い寒気が東アジアの低気圧を猛烈に発達させて台風なみの大きさまでに発達させます。発達した低気圧はそのまま北太平洋に居座り、巨大なウネリを南方に送り出します。これが、冬のハワイのノースショアに出現するビック・ウェーブの正体です。ここで不思議なのが、遠くのハワイでは世界有数のビック・ウェーブが出現するのに同じ低気圧にもっと近いはずの日本では、そんなに波が立たなということです。これは、ひとえに『季節風』のせい。風さえなければウネリは日本列島にもやってくるはずだが、あいにく日本の近海は日本列島から太平洋に向って強い北西風が吹き荒れています。だから、日本に向ったウネリは日本のビーチには近寄れません。
日本では、日本海側は強いオン・ショアで海は荒れ、太平洋側も荒れてしまうか、強いオフ・ショアで波が沖へ向ってしまってウネリが消されてしまいフラットになるかのどちらかになります。でも、季節風は冬の間同じように吹き続けるわけではなく強まったり弱まったりを繰り返します。チャンスは冬型の気圧配置がゆるんだときです。

前線の学習

前線とは?
空が雲に覆われて、薄暗くなってくると雨が降ってきます。その雨を降らす雲ができやすい場所に、前線があります。

前線とは、冷たい空気と暖かい空気が接している境目が地上に接したところを言います。前線は天気図をみると、(右の図のように示されている)これからどのように天気が変っていくかが予想することができます。

前線の種類
寒冷前線
温暖前線
停滞前線
閉そく前線

潮汐

潮汐は、普通1日に2回起こる潮の干満で、これは月と太陽の引力の影響によるものです。太陽と地球、地球の周りを回っている月が一直線になった時、天体の引力により海水面が盛り上がり、反対側の海面は引力よりも地球と天体との公転による遠心力が強いので海面は同じように盛り上がり、どちらも満潮になります。
太陽は月よりもはるか遠くにあるため、月の約半分の力で潮汐に影響を与えます。『満月』『新月』のときには、太陽・地球・月が一直線になり、太陽と月の引力が重くなるので、海面の変化が大きくなります。これから『大潮』です。

満月 太陽・地球・月が一直線になったとき、地球から月が全面照らされたて見えるとき。
新月 太陽・月・地球が一直線になったとき、地球から月の照らされた面は見ないとき。

潮の干満【1日/2回】
月の引力で海水面が引き寄せられ、反対側では遠心力が働き満潮となる
大潮
海水は、満月・新月の時が最高の潮位差となります。この時を『大潮』といいます。

小潮
大潮と大潮の丁度中間、つまり上弦・下弦のときは月と太陽とが直角方向にあるときで、地球からは月が丁度半分照らされて見えます。上弦・下弦の半月の時は、地球から見て月と太陽は直角の方向にあり、月と太陽の引力が邪魔すので海水は、半月の時が最低の潮位差となります。この時を『小潮』といいます。

潮廻り 干満のサイクル
月は地球の周りを回っています。そして、地球上では引力と遠心力が交互に働きあい市の干満を繰り返しています。

■サイクル:約1ヶ月(29.5日)で1週します。(
大潮
干満の差が最も大きい潮廻り
新月(旧暦の1日頃)満月(旧暦の15日頃)の前後数日間

中潮
大潮と小潮の中間の潮廻り
旧暦の3~6日、12から13日、18~21、及び27~28日ごろ

小潮
干満の差が最も小さい潮廻り
月の形状が半月になる上弦(旧暦の8日ごろ)下弦(旧暦の22日ごろ)の前後数日間

長潮
だらつ潮 干満差が1段と小さく、干満の差が1番少ない潮廻り
上弦・下弦を1~2日過ぎたころ 小潮の末期(旧暦の10日と25日)

若潮
潮変わり 干満の差が大きくなってくる潮廻り
このように潮が再び大きくなる状態を「潮が若返る」と言い、長潮の翌日を「若潮」と呼んでします。

旧暦は、月の動きを基準にして作られた暦(こよみ)です。月の動きは潮の干満に大きく影響をします。
旧暦と潮汐の関係は数日のずれと幅がありますが、旧暦の暦では、1日と15日前後は『大潮』 8日と22日前後は『小潮』となります。

旧暦 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
月の形状
潮の呼称





























※表は旧暦です。潮のサイクルはこのようになっています。

簡単サーフィンテクニック

サーフィンをはじめよう
・とりあえず何が必要か
・道具を揃えるとだいたいいくらぐらいになるの!?

・初心者には何がいいの!?
・いつ始めたらいいの!?
サーフィン完全マスター(テイクオフ編)
まずはここから
・テイクオフの基本中の基本
それでもダメならこっちをCheck!
・ウネリに置いてかれる原因は?!
・パーリングしちゃうんだけど?!
  (テクオフの時 or 立ってから)
・立ったら失速してしまう
・バタ足は何でみんなしてるの?!
・テイクオフはできるが横にいくには?!

・それでも上手くいかない・・・
 「サーフィンやめようかな。。」と思っている方へ

番外編
・ワックスの塗り方&塗る範囲
・パドル力の強化
・波待ち・ドルフィンスルー
・冬サーフィンのおすすめ
・寒い冬のアイテム

・海でもしもの緊急事態が発生したら
・その他トレーニングアイテム
・インチ⇔センチ変換表
・サーフィン用語


海に入る前に海について&マナーチェック
・天気図や潮見表のチェックをしよう!
・海に入る前の状況確認と判断
・ブレイクの種類と注意点
・サーフポイントにおけるカレント
・自分の位置は常に把握しておく
・ワンマン,ワンウェーブ(優先権を守ろう!)
・ドロップイン(前乗り)やスネーキング
・ゲッティング中の注意
・波を待つポジションを良く考えよう!(進路妨害)
・混んでいるポイントでのサーフィンを避ける賢明な判断
・リズムを崩さない!(大勢でいっぺんに入って行く)
・ポイントを大切にしているローカルサーファーを尊重しよう!
・車の止め方(迷惑駐車・違法駐車は厳禁)
・ゴミは必ず持ち帰ること!
簡単な練習方法(全く初めて・初めてに近い)
・まずはスープから乗ってみよう
・次にウネリから乗ってみよう